ポータブル赤道儀の簡易セッティングによる試写を行ってみました
1.現在位置の緯度に合わせ赤道儀雲台の傾斜角を調整する
2.赤道儀を載せない状態の三脚をベランダに置き(スマホの)水準器で水平にセット
3.赤道儀を三脚にセットして北だなと思う方向に赤道儀の軸を向ける
4.カメラを赤道儀にセットして恒星追尾モードで動作開始、撮影を行う
実際には3と4の間に極軸望遠鏡で北極星を探し極軸の調整をするのですが、うちの西側のベランダからは北極星見えません。
望遠レンズで星を撮影するのではない場合にどれくらい誤差なく星を追尾できるのか興味あるところでした
オリオン座三ツ星付近 66mm ISO800 f/10 65sec プロソフトンAフィルタ使用 トリミングあり
星の動作を追尾できているかのテストです。シャッタスピードを長くするためずいぶん絞っています。
オリオン座の上方には満月近くの星が明るく照らしています。星を撮るには最悪な条件。
それにしてはずいぶんと星は写っていますし、何よりも”点”として写っています。これが赤道儀の効果です。
使わなかった場合は下の写真
オリオン座三ツ星付近 66mm ISO800 f/10 64sec トリミングあり
約1分で星はこれだけ動いています(地球が自転しています)。
今回たまたまうまく極軸が合ったのかもしれませんが、通常の撮影では極軸合わせにあまり神経質になる必要はなさそうです。
1枚目を時間長めで撮影して、その結果星が流れていたら調整するくらいかな?
さて、あとソフトフィルタの効果について。ソフトフィルタなしは下の写真
オリオン座三ツ星付近 66mm ISO800 f/6.3 30sec トリミングあり
ソフトフィルタは星をにじませて大きな星をより大きく目立たせる効果があります。フィルタないほうがシャープでよいという見方もありますが広角レンズで撮る場合が多い星の写真は特に解像度の低い画面(スマホなど)で見た場合寂しいものです。
地上などの景色と一緒に撮る星景(せいけい)写真の場合、ソフトフィルタを使って撮ると地上の景色までソフトフィルタでぼけてしまいますので困ったもの。
先日の壱岐ではフィルタ有りを撮った後、フィルタを外して同じアングルでもう一枚撮っておきました。
そして、うちに帰ってからPhotoshopで2枚を合成したのでした。
1枚目がフィルタ有り、2枚目がなし
北極星方向 18mm ISO1600 f/4 20sec (1,2枚目の違いはソフトフィルタ有りとなし)
そしてPhotoshopで2枚を合成していじったのがこれになります