水中カイロ

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通常のカイロは通気性の良い袋に入った鉄粉が酸素と結合することにより発生する熱でもってあったかくなります。
つまりホッカイロがあったまるには空気が必要なわけです。
ジップロックなどにいれてたら酸化が出来なくなりますので水中では使えません。
水中カイロは酢酸ナトリウムの凝固熱により暖かくなるため水中でも使用可能とのこと。
このカイロの中に入っているのは酢酸ナトリウム水溶液です。
ただ普通の水溶液と違うのは過飽和の状態であるということです。
過飽和とは溶液中に制限以上の溶質がとけ込んだ状態です。
過飽和状態という不安定な状態にショックを加えると飽和状態より越えて溶け込んでいる酢酸ナトリウムが結晶化(凝固)するという現象が起きてその時に熱を発生します。(凝固熱)
これをカイロに利用しているわけです。
説明書によると60分から90分は約50℃の暖かさが持続するそうです。
冷めて硬くなった(結晶化した)カイロは湯煎で加熱すると結晶が溶けまた過飽和の状態に戻るので再利用できるということです。
カイロの中に小さな金属板が入っていてそれを押すとカチッとへこむような動作が起こりそのショックで温まり始めるようです。
海に入る前にその動作を行ってから入るようだけど潜っていて寒くなったらそこで出来るとかであれば尚いいよね。
私の冬のウエットスーツは前ジッパーだからおなかに入れといて出来そうだな。

“水中カイロ” への2件の返信

  1. なるほどなるほど。通常のカイロとの違い、勉強になりました。
    さすがに結構いい値段のするものなのですね。でもこれからの時季には必需品なんでしょうね。
    やはりウェットスーツ内の水を伝わって全身が暖かくなったりするものなのでしょうか。興味津々です。

  2. どれくらいのあたため効果があるものなのでしょうねぇ
    数年前まで3mmのウエットで潜っていたのにこんなのに頼ってしまいそうになっている軟弱ものです。

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